2022.03.08 05:45
独、ロシア産原油禁輸に慎重姿勢 首相、エネルギー調達継続を表明
ドイツのショルツ首相=7日、ベルリン(ロイター=共同)
【ベルリン、ロンドン、ワシントン共同】ドイツのショルツ首相は7日、ロシアからのエネルギー調達を「今後も継続したい」との声明を出し、米国が欧州と検討しているロシア産原油の輸入禁止措置に慎重な姿勢を示した。ドイツは天然ガス輸入量の約5割をロシアに依存しており、早急な決断に待ったをかけた。
訪英中のオランダのルッテ首相もロンドンでの記者会見で、ロシアとのビジネス中断を企業に強いれば「欧州でのサプライチェーン(供給網)が損なわれてしまう」と警戒感を示した。同席したジョンソン英首相も、ロシアへのエネルギー依存からの脱却は「段階的に進めるべきだ」と表明。