2022.03.07 17:31
大阪メトロの社員自殺が和解 「丸刈り」パワハラ謝罪
大阪メトロの本社(大阪市西区)で2020年3月に自殺した男性社員=当時(45)=の遺族が7日、会社側と訴訟外で和解した。遺族側代理人によると、会社側が長時間労働とパワーハラスメントが強い心理的負荷を与えたと認めて謝罪し、再発防止を約束して解決金を支払う。
男性は自殺の1カ月前に頭を丸刈りにし「仕事のペナルティーや」と家族に説明していた。労働基準監督署は21年6月、男性の自殺を長時間労働による労災と認定していた。和解後、会見した20代長男は「家に帰って父に『終わったよ』と報告したい。このような悲惨な事態を招かないよう労働環境を見直してほしい」と話した。