2022.03.07 11:38
津波避難誘導「人命救うため」 福島県警警察官がオンライン講演
オンライン形式で講演する福島県警の斎藤圭巡査部長=7日午前、さいたま市
2011年の東日本大震災発生直後、列車に乗っていた約40人の乗客を避難させ津波から守った福島県警の斎藤圭巡査部長(37)が7日、埼玉県警の警察学校の生徒約230人に向けてオンライン形式で講演し「警察官として大事なのは人命を救うこと」と話した。
斎藤巡査部長は地震発生から10分程度で乗客の移動を決断したと明かし、「乗客が間違いなく助かる方法を考えた。恐怖があったが、必死に避難場所を目指した」と振り返った。
列車はJR新地駅に停車中で、大津波警報が出たことを確認すると、乗客を駅から約1キロの新地町役場に避難させた。乗客は全員無事だったが車両は津波にのまれた。