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2022.03.07 08:37

食用ツバキオイルいかが? パン、サラダに…お肌の手入れにも 高知県土佐清水市

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地元デザイナーによるパッケージも目を引く「あしずり椿オイル」(土佐清水市越前町)

地元デザイナーによるパッケージも目を引く「あしずり椿オイル」(土佐清水市越前町)

 
 土佐清水市の男女2人がこのほど、自生ヤブツバキの種子を搾った食用オイルを商品化した。市特産としては整髪用の前例があるが、食用は初めてという。料理のほかスキンケアなどにも使え、「悪玉コレステロールを減少させるオレイン酸たっぷり。健康にも美容にもいい」とPRしている。

 同市は足摺岬に広がるヤブツバキ林が知られ、市花もツバキ。農地を守る防風林や民家の生け垣など、暮らしの中に取り入れられてきた。

 商品の「あしずり椿(つばき)オイル」を手掛けるのは同市越前町の平野貴久さん(69)と早川五月さん(53)。自家消費用に食用オイルを作っていた平野さんと、野菜ソムリエの資格を持ち、食用の可能性に着目していた早川さんが意気投合。「清水の新たな特産品に」と2021年から準備を進めてきた。

 市内農地の防風林で許可を得て種を採取。食用にろ過などをするため、鹿児島県の工場で搾り瓶詰めする。無添加で純度100%のオイルは癖がなく、パンに塗ったりサラダに掛けたりと使い方はさまざま。サラダ油などと混ぜて天ぷらを作ると、時間がたってもベタつかない、軽やかな一品に仕上がるという。オイルには保湿効果もあり、お肌の手入れにも使える。

 2人は「地元シェフらに新鮮な清水の魚や野菜とオイルを使ってもらい、清水ならではの味を出してもらいたい」と提案。平野さんは福祉農園の収穫体験などの活動もしており、「将来は障害者の収入にもつながる事業にしたい」と話している。

 1本100ミリリットルで2500円(税込み)。昨冬から市のふるさと納税返礼品にも採用されている。購入は平野さん(0880・82・2831)へ。(山崎彩加)

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