2022.03.04 11:16
ネット利用者情報保護へ罰則導入 法改正案を閣議決定
閣議に臨む岸田首相(中央)=4日午前、首相官邸
政府は4日、インターネットの利用者情報保護に向けた電気通信事業法改正案を閣議決定した。同日付で国会に提出。検索サイトや会員制交流サイト(SNS)の運営企業が広告会社などに利用者の閲覧履歴を提供する場合に通知や公表を求めるほか、企業への罰金などの罰則も導入する。
SNSや通信アプリなどのサービスが浸透する中、安心してサービスを利用できる環境を整える狙いがある。
IT規制強化を巡っては、昨年春に通信アプリ「LINE(ライン)」の個人情報が中国企業から閲覧可能になっていた問題が発覚。総務省は今回、より強い規制も検討したが、業界の反発を受け見送った。