2022.03.04 08:32
米FRB、インフレ圧力警戒 議長、ウクライナ侵攻で
米議会上院で証言するFRBのパウエル議長=3日、ワシントン(ロイター=共同)
【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は3日、ロシアによるウクライナ侵攻により、米国内で物価上昇圧力が高まる可能性に懸念を示した。「少なくともしばらくの間はインフレ圧力がかかると思う」と述べ、影響の広がりを注視していく考えを示した。
上院の銀行住宅都市委員会が開いた公聴会で証言した。パウエル氏はエネルギーを中心とした資源価格が大幅に上昇していると指摘。人々がリスク回避で「投資や支出を減らす可能性がある」と警戒感を示した。
一方、侵攻やそれに伴う経済制裁が米経済にもたらす最終的な影響は「非常に不確実だ」と強調した。