2022.03.04 07:16
EU、ウクライナ難民を一時保護 当面2年滞在許可
3日、ウクライナから列車でポーランドのプシェミシルに到着した人たち(ゲッティ=共同)
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は3日、ブリュッセルで内相理事会を開き、ロシアの侵攻を受けたウクライナから逃れてきた難民らに当面2年間、EU圏内での滞在許可を与えるなどの「一時保護措置」を実施することで合意した。まず1年間の滞在許可が与えられ、その後1年延長が可能。就労や教育の権利なども保障される。
一時保護措置は多数の難民が発生した旧ユーゴスラビア紛争に対応して約20年前に設けられたが、これまで一度も実施されたことがなかった。EU議長国フランスのダルマナン内相は理事会後の記者会見で「歴史的な合意だ」と述べた。