2022.03.03 21:59
ロシア事業、見直し不可避 国際協力銀行の前田総裁
記者会見する国際協力銀行の前田匡史総裁=3日午後、東京都千代田区
国際協力銀行(JBIC)の前田匡史総裁は3日に開いた記者会見で、ロシア極東サハリンの石油・天然ガス開発事業などロシアとの共同事業について「同じように付き合いを続けることはあり得ない」と述べ、見直しは避けられないとの見解を示した。
JBICは以前、同地域の「サハリン1」や「サハリン2」の開発に融資していた。ロシアのウクライナ侵攻を受け、英石油大手シェルがサハリン2撤退を表明し、参画する三井物産と三菱商事が対応を検討している。
JBICは昨年12月にロシア北極圏の天然ガス開発事業にも融資すると発表している。前田氏は融資継続について慎重に検討する意向を示した。