2022.03.03 17:49
ホテル稼働率、過去最低の34% 21年、コロナ禍で悪化加速
全国240のホテルが加盟する日本ホテル協会は3日、2021年の客室利用率(稼働率)が過去最低の34・7%だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大前の17~19年は80%程度で推移していたが、20年にそれまでで最低の35・3%へ急落。21年はさらに落ち込み、業界の苦境が浮き彫りとなった。
稼働率の公表は初めて。コロナ下の苦境を周知する狙いで、担当者は「30%台は異常な数字。これではホテル事業を維持できない」と嘆いた。比較可能な1983年以降で、2年続けて最低を更新した。
月別では、首都圏などに2回目の緊急事態宣言が出された1月が18・9%と最低だった。