2022.03.03 10:56
75歳以上の運転、死亡事故増 操作ミス多発、対策強化へ
大阪府大阪狭山市で、急発進した乗用車が通行人らをはね、スーパーに衝突した現場=2021年11月
75歳以上のドライバーによる車やバイクの交通死亡事故が、2021年は346件あり、前年に比べ13件増えたことが3日、警察庁の統計で分かった。75歳未満を含めた死亡事故全体(2289件)の15・1%を占め、統計が残る1986年以降で最高の割合となった。
大阪府大阪狭山市のスーパーの店先で21年11月、当時89歳の男性が運転する車が暴走し、通行人3人を死傷させるなど高齢ドライバーの事故は後を絶たない。新たな対策として、今年5月からは「安全運転サポート車(サポカー)」の限定免許制度や、一定の違反歴がある75歳以上に義務付ける運転技能検査(実車試験)が始まる。