2022.03.01 05:22
英シェル、「サハリン2」撤退 日本にLNG供給、制裁に呼応
アルゼンチン・ブエノスアイレスのガソリンスタンドに掲げられたシェルのロゴ=2018年(ロイター=共同)
【ニューヨーク、ロンドン共同】英石油大手シェルは2月28日、ロシアのガス大手ガスプロムとの提携を解消し、極東サハリンでの石油・天然ガス開発事業「サハリン2」から撤退する方針を表明した。ウクライナに侵攻したロシアに対する欧米各国の経済制裁に呼応した措置。サハリン2には三井物産と三菱商事も参画し、日本に液化天然ガス(LNG)を供給している。
日本にとってエネルギー安全保障の重要性が増す中、両社は難しい対応を迫られる。欧州では、ロシアでの事業を抜本的に見直す動きがエネルギー業界以外にも拡大している。