2022.02.28 17:09
ロシア大手銀、欧州拠点破綻恐れ ルーブル急落、緊急利上げ
ロシア通貨ルーブルの紙幣=2018年9月、モスクワ(ゲッティ=共同)
【ロンドン、モスクワ共同】米欧がロシアを国際決済網から排除する方針を決めたことを受け、ロシアの信用不安が急速に広がった。28日の外国為替市場で通貨ルーブルが対ドルで一時約30%急落。ロシア中央銀行は通貨防衛のため、政策金利をほぼ2倍の20%に引き上げた。ロシア最大手銀行の欧州子会社からは預金流出が進み、経営破綻の恐れが出た。強力な経済制裁の影響が一気に表れた格好だ。
米国とEUが26日、ロシアの主要銀行を決済網の「国際銀行間通信協会(SWIFT)」から排除することで合意。ルーブルが対ドルで急落し、過去最安値となる一時1ドル=110ルーブル前後をつけた。