2022.02.28 11:45
有楽斎の茶室、3年ぶりに公開 国宝「如庵」、保存修理終わる
国宝の茶室「如庵」の内部。打ち付けた細い竹の隙間から優しい光を取り入れる「有楽窓」と古い暦を壁の下に張り付けた「暦張り」が特徴だ=28日午前、愛知県犬山市
織田信長の弟で茶人として知られる有楽斎が造った国宝の茶室「如庵」(愛知県犬山市)の保存修理が終わり、3月から3年ぶりに一般公開される。28日、報道陣向けに事前公開された。窓の外側に細い竹を間隔を空けずに打ち付け、隙間から優しい光を取り入れる「有楽窓」が特徴だ。今年は有楽斎の没後400年に当たる。
如庵は名古屋鉄道が所有する日本庭園「有楽苑」内にある。古い暦(カレンダー)を壁の下に張り付けた「暦張り」でも知られる。有楽斎が隠居した書院、重要文化財「旧正伝院書院」も含め2019年3月から公開を停止して改修工事をしていた。