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2022.02.28 08:37

【動画】忍者のようなトラフズク、高知県内で越冬中「見つかることが珍しい」

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2月上旬、夕日に神々しく照らされたトラフズク(高知県中部)

2月上旬、夕日に神々しく照らされたトラフズク(高知県中部)

 木立と枯れ草の茂みの奥。景色に溶け込む忍者のように、フクロウの仲間、トラフズクが潜んでいた。日本野鳥の会高知支部によると「毎冬、県内でもどこかにいると思うが、見つかること自体が珍しい」。高知県中部の平地で越冬している姿をつかまえた。

 名前の由来になった腹の虎斑(とらふ)模様と、頭の上の耳にも見える羽毛(羽角)が特徴。夜行性で、ユーラシアや北米大陸、日本の中部地方以北で繁殖。冬季は南へ移動する。

 昨年末に1羽が見つかった後、同じ場所で計4羽が確認された。同支部の西村公志支部長によると、「昼間は基本動かない。野鳥観察に慣れていても見つけるのは難しい」。

 2月上旬。そのうちの2羽の撮影に成功した。日中は時折、目を薄く開けて周囲を見回す程度だったが、日没の数十分前から、伸びをしたり、体を震わせたり。夜のとばりが降りた午後6時すぎ。2羽は音もなく飛び立ち、闇に消えた。

 1月末から撮影を続けてきたという男性は「ほとんど動かんけど、たまにあくびしたり。見ていると愛情がわいてくる。無事に旅立ってほしい」と話していた。(森本敦士)

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