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2022.02.28 08:32

雪の天狗高原へ宿泊客送迎でキャンセル大幅減 高知県津野町「星ふるヴィレッジTENGU」

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送迎車で到着した宿泊客と出迎えるスタッフ(津野町の星ふるヴィレッジTENGU)

送迎車で到着した宿泊客と出迎えるスタッフ(津野町の星ふるヴィレッジTENGU)

 天狗高原の宿泊施設「星ふるヴィレッジTENGU」(高岡郡津野町芳生野乙)がこの冬、宿泊客を対象に送迎サービスを始めた。冬用タイヤを装着していないドライバーに好評で、キャンセルの大幅減少につなげている。

 標高1355メートルにある施設周辺は、強い寒気が流れ込むとマイナス10度程度まで気温が下がり、アクセス道は日中も凍結する。公共バスもなく、宿泊客は天候を見て出発を断念したり、ノーマルタイヤではたどり着けず諦めたり。冬場は予約の半分程度がキャンセルになっていたという。

 送迎は人手が足りず断念してきたが、昨夏の新装オープンを機に従業員が増えたため実現。10人乗りと14人乗りのミニバン2台体制で、麓の町東津野B&G海洋センター(芳生野甲)までの約20キロ区間で始めた。雪や路面の状況次第では、さらに約20キロ離れたかわうそ自然公園(永野)まで延長している。

 昨年12月16日に開始し、今年2月26日までに宿泊客の約4割に当たる143組374人が利用。宿泊キャンセルはほとんどなかった。愛知県から訪れた女性2人組は「送迎がなければ来られなかった。ありがたい」と笑顔を見せていた。

 倉橋盛男支配人(60)は「冬でも行けると知ってもらい、雪の天狗高原をPRして集客につなげたい」。高原では3、4月の降雪も珍しくなく、今のところサービスの終了時期は未定という。(富尾和方)

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