2022.02.25 13:49
三菱造船じん肺訴訟で賠償命令 山口地裁下関支部
三菱重工業下関造船所(山口県下関市)で働きじん肺になったとして、下請け会社の元作業員2人の遺族が同社に計7040万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、山口地裁下関支部(種村好子裁判長)は25日、同社に対し、うち1人の遺族に約1400万円を支払うよう命じた。ほか1人の遺族の請求は棄却した。
訴えによると、2人のうち岡村邁史さんは1964年から約40年間、もう1人の男性は57~86年に下関造船所に勤務し、船の建造や修復に従事。じん肺と診断され、岡村さんは2017年に77歳で、男性は18年に92歳で死亡した。
岡村さんは死後、じん肺が原因として労災認定された。