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2022.02.25 08:45

オミクロン早期検知難しく…近森病院(高知市)院内感染収束へ 救急外来を全面再開

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新型コロナのクラスター対応に追われた近森病院の北館病棟(2月3日撮影=同病院提供)

新型コロナのクラスター対応に追われた近森病院の北館病棟(2月3日撮影=同病院提供)

 新型コロナウイルスで計131人のクラスター(感染者集団)が発生した近森病院(高知市大川筋1丁目)は24日、院内感染が収束に向かっているとして、今月1日から停止していた救急外来を全面再開した。24日、記者会見した病院幹部は、難局を乗り越えたことに安堵(あんど)の表情を浮かべる一方、オミクロン株は感染者の早期検知が難しく「広がりを抑えられなかった」と反省の弁を述べた。県内屈指の救急病院で何が起きていたのか―。

 同病院は、民間では県内最大規模の総合病院(512床)で、グループで働く職員は2千人を超える。重篤患者に対応する「救命救急センター」に指定されている、県内3医療機関の一つだ。

打つ手打ったが
 クラスターの始まりは1日。北館病棟の入院患者や担当職員の計31人の感染が判明した。

 同病院は、陽性となった入院患者を北館の3階と4階の病棟に集約。グループ内の他部署から応援を受けるとともに、患者が過ごす病室の前にビニールカーテンを張って区分けするなど感染防止対策を施し、治療に当たった。

 「過去に職員の感染事例があったが、院内での二次感染は起きなかった」。会見で石田正之・感染症内科部長はそう語った。今回も打つべき手は打った。しかし、「そうした実績の中で気の緩みがあったかもしれない」。険しい表情で反省点を述べた。

会見に出席した近森病院の根岸正敏・救命救急センター長=右=と石田正之・感染症内科部長

会見に出席した近森病院の根岸正敏・救命救急センター長=右=と石田正之・感染症内科部長

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