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2022.02.25 08:36

室戸岬にスペインの風を 移住夫妻がゲストハウス、本場のパエリア人気 高知県室戸市

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「本場のパエリアを食べに来て」と話すマルティネス・ヤグエ・アントニオさんと香菜さん (写真はいずれも室戸市の「サクラホーム・エル フラメンキート」)

「本場のパエリアを食べに来て」と話すマルティネス・ヤグエ・アントニオさんと香菜さん (写真はいずれも室戸市の「サクラホーム・エル フラメンキート」)

 スペイン人と日本人の移住夫妻が、室戸市室戸岬町でゲストハウスを営んでいる。パエリアなど本場の料理は地元でも人気。室戸岬に爽やかなスペインの風を吹かせている。

 マルティネス・ヤグエ・アントニオさん(43)と香菜さん(38)=大阪府出身。2人は2019年からカンボジアでゲストハウスを運営していた。しかし、新型コロナウイルスの影響で国境が封鎖されるなど情勢が不安定となり、日本への移住を決断。沖縄や瀬戸内のほか、海のある場所を探して四国4県を巡った際、室戸市にほれ込んだ。

空き家を改修した宿泊部屋

空き家を改修した宿泊部屋

 21年2月に移住。国や高知県、市の補助金を活用して、購入した空き家の古民家を改修。シングルベッドが備わった宿泊部屋、屋外テラス席やキッチンもあるゲストハウス「サクラホーム・エル フラメンキート」を開いた。

 「本場のパエリアを食べてもらいたい」とレストラン業務も。アントニオさんの出身地は、パエリア発祥地のバレンシア。「おばあちゃんが作った家庭料理。ここでしか食べられない味です」と腕を振るう。

 きれいな海に引かれて室戸市を選んだ2人。水流を噴射させて空を飛ぶフライボードのプロ選手だったアントニオさんは「室戸は海のアクティビティーが少ない。フライボードなどマリンスポーツ体験をやりたい」と夢を膨らませる。

 移住して1年。気にかけて魚や野菜を持ってきてくれる住民もいるという。アントニオさんも「故郷の人みたいに温かい」と笑顔で話し、香菜さんは「地域の人が気軽に集える場にもしていきたい」と目を輝かせた。

 ゲストハウス(1人5500円~)とレストランは完全予約制。スパニッシュオムレツや生ハムなども楽しめるレストラン(午前11時半~午後1時半、午後6~9時)はテークアウトも可。予約や問い合わせは「サクラホーム―」(050・6872・6568)へ。(板垣篤志)

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