2022.02.23 20:52
被災地を歩いて巡る800キロ 福島を出発、「防災フォーラム」
東日本大震災の被災地を巡る旅のスタート地点で、記念撮影する「世界防災フォーラム」の関係者ら=23日午前、福島県いわき市の塩屋埼灯台
東日本大震災の津波で被災した東北沿岸部を主に徒歩で縦断し、復興状況や震災伝承活動を発信する旅が23日、福島県いわき市で始まった。防災に取り組む「世界防災フォーラム」の関係者らが約2カ月かけ、青森県八戸市までの約800キロを巡る。
いわき市では震災関連死を含め468人が犠牲になった。この日は、同フォーラムの職員や大学生ら5人が、同市沿岸部にある塩屋埼灯台をスタート。
メンバーは旅の様子をSNSで日本語と英語、中国語で発信する。フォーラム代表理事の小野裕一東北大教授は「災害で苦しむ人が出ないように、被災地の様子を伝え、防災の理念を世界に広めたい」と話した。