2022.02.22 13:37
長崎大司教発言に賠償命令 性被害主張女性の症状悪化
カトリック長崎大司教区の本部事務局が入るビル=22日午前、長崎市
カトリック長崎大司教区(長崎市)の男性司祭による性被害を訴えた長崎県内の女性信徒が、高見三明大司教(75)の発言で心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状が悪化し二次被害に遭ったとして、大司教区に550万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、長崎地裁(古川大吾裁判長)は22日、110万円の支払いを命じた。
訴状によると、女性は2018年5月に教会施設で司祭に体を触られ、PTSDと診断された。19年8月、大司教区がわいせつ行為を認め、賠償金を支払うことで女性と合意。その後、高見氏は女性に関し「被害を受けたと思っている人」との表現が望ましいと発言したとしている。