2022.02.21 15:36
岐阜県警の個人情報提供「違法」 地裁、住民への賠償命じる
岐阜県大垣市で風力発電施設の建設に反対する住民の個人情報を県警が収集、中部電力の子会社シーテック(名古屋市)側に伝えたのはプライバシーの侵害だとして、住民男女4人が県に計440万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、岐阜地裁であった。鳥居俊一裁判長は情報提供を「正当な理由に基づくものとは言えず違法だ」と認め、4人に計220万円を支払うよう県に命じた。
原告4人が国と県に求めていた個人情報の抹消請求は却下した。
判決理由で鳥居裁判長は「警察は、要保護性の高い情報を、必要性がないのに積極的かつ意図的に提供しており、悪質だ」と指摘した。