2022.02.20 18:36
震災遺族「未来の命守る」 それぞれの歩み、課題共有
集会に臨む遺族の田村孝行さん(中央)と妻弘美さん(右)。左は鈴木典行さん=20日午後、宮城県石巻市
「東日本大震災から学ぶべきもの」をテーマに遺族らが20日、宮城県石巻市で集会を開き、これまでの歩みや今後の課題を共有した。七十七銀行女川支店(女川町)に勤務していた長男を亡くした田村孝行さん(61)は「語り続けることは未来の命を守ることだと信じている」と語った。
田村さんは企業管理下で長男健太さん=当時(25)=を亡くし、企業防災や教訓を伝える研修を行う「健太いのちの教室」を立ち上げた。
児童・教職員84人が犠牲になった石巻市立大川小で、次女真衣さん=当時(12)=を亡くした鈴木典行さん(57)は「今話せているのは真衣がそばにいるから」と述べた。