2022.02.20 17:47
福島原発に「ヒロシマの影」 原子力の歴史描くアニメ制作
アニメ作品「ふくしま原発はじまり物語『峠』」を制作した福本英伸さん=広島市
原発の歴史には「ヒロシマの影」が見え隠れする―。東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の被災者を支援する広島市の市民団体が、アニメ作品「ふくしま原発はじまり物語『峠』」を制作した。米軍による広島への原爆投下から原発事故までの歴史をたどり、原子力を巡る社会の動きや人々の思いを描いた。
「まち物語制作委員会」の福本英伸さんは、東北の被災地に通い地域の民話や被災体験を題材にした紙芝居を作り続けてきた。昨年、紙芝居をアニメ化し公共施設に寄贈する取り組みを始めた。
「峠」は、福島県大熊町で生まれ育った男性の半生を描きながら、原爆と原発のつながりを次々と示していく。