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2022.02.20 15:32

ロシア、勝つためなら手段選ばず 規制は西側の策略、薬物使用当然

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 フィギュアスケート女子フリーの演技を終えたROCのカミラ・ワリエワ(右)とコーチのエテリ・トゥトベリゼ氏=17日、北京(ロイター=共同)

 【北京共同】北京冬季五輪で発覚したロシア・オリンピック委員会(ROC)フィギュアスケート女子カミラ・ワリエワ(15)のドーピング問題は、国威発揚へ手段を選ばないロシアの勝利至上主義を浮き彫りにした。ワリエワ側は意図的な使用を否定しているが、ROCのコーチは、薬物規制そのものがロシアを狙い撃ちにする「策略」だと主張し、被害者意識をむき出しに。薬物使用は当然との姿勢だ。


 アイスダンスのコーチ、アレクサンドル・ズーリン氏は18日、世界反ドーピング機関(WADA)の禁止薬物指定はロシアをおとしめるものだと主張。2014年ソチ五輪の団体金メダルに貢献したエカテリーナ・ボブロワが16年、持久力向上につながるとされ、禁止されたメルドニウムへの陽性反応で処分された例を挙げ、ロシアが使う薬物が禁止されるのは「西側がロシアを嫌いだからだ」と皮肉った。


 ワリエワ問題で批判されているコーチのエテリ・トゥトベリゼ氏も19年、政府系テレビに「WADAの認めた薬物なら各チームが持っている。私たちにはメルドニウムがあった」と発言。薬物が若い身体に与える影響を懸念する声も意に介さず、ソ連時代からの花形競技で勝利にこだわる体質を示している。


 トゥトベリゼ氏は、国家予算で運営される教育施設「サンボ70」でフィギュアを取り仕切る。ともに17歳で金メダルのアンナ・シェルバコワと銀のアレクサンドラ・トルソワも門下。トゥトベリゼ氏の下では厳しい体重制限から選手が摂食障害に陥るケースも報じられ、「多くが10代で引退する」(AP通信)と言われる選手の短命さも際立つ。

(c)KYODONEWS

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