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2022.02.20 08:38

独創の技シンクロ!岡豊高3年ペア、全国花いけバトル4位 高知県勢初の決勝「最高の表現できた」

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花いけの全国大会で県勢初の4位となった岡豊高校の岡村詩さん(左)と徳弘吏南さん=南国市岡豊町中島の同校

花いけの全国大会で県勢初の4位となった岡豊高校の岡村詩さん(左)と徳弘吏南さん=南国市岡豊町中島の同校

 「第5回全国高校生花いけバトル」の決勝大会がこのほど高松市で開かれ、岡豊高校(南国市)華道部の3年、徳弘吏南(りな)さん(18)と岡村詩さん(18)のチームが4位に入った。決勝進出は高知県勢初。息の合った作品づくりが評価され、2人は「花の声を聞き、最高の表現ができた」と喜んでいる。

 大会は実行委員会(会長=浜田恵造・香川県知事)が2017年から開催。バトルは2人一組で、5分の制限時間内に花材や花器を選んで即興で生ける。審査員が独創性や表現力、所作などを評価し勝敗を決める。

 計90校190チームが参戦した12地区大会の優勝チームが今年1月22、23日の決勝大会へ。徳弘さんと岡村さんは県勢で初めて四国大会を制し、全国の舞台に臨んだ。

決勝予選ラウンドで披露した2人の共同作品(高松市のレグザムホール(C)全国高校生花いけバトル実行委員会)

決勝予選ラウンドで披露した2人の共同作品(高松市のレグザムホール(C)全国高校生花いけバトル実行委員会)

 初日の決勝予選ラウンド。2人は各個人戦を終え、5位で最後の共同戦を迎えた。まずは岡村さんが流木を花器に仕掛け、ハクレンを流して土台作り。バトンを受けた徳弘さんが、県産の赤いグロリオサを中心に伸びやかな作品に仕上げた。

 これに審査員は「見事にシンクロし、生け花の醍醐味(だいごみ)を見せてくれた」と高評価。共同戦ではトップの得点をたたき出し、6チームが争う2日目の本選に2位で進んだ。本選の準決勝、3位決定戦は惜敗したが、大いに会場を沸かせた。

 華道部入部は岡村さんが3年時、徳弘さんが2年時と、ともに経験は浅かった。高価な花を使った実技の機会も思うように持てなかったが、前回の大会映像を見ながらイメージトレーニングを積んだという。

 2人は「生け花は静の印象が強いけど、バトルは動の楽しさがある」と魅力を語り、「多くの人や花と関わり、世界が広がった」と笑顔で高校生活を振り返っていた。(横田宰成)

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