2022.02.18 12:40
「高輪築堤」の解体中断を要求 ユネスコ機関、鉄道遺構
「高輪築堤」の一部=2021年2月、東京都港区
世界文化遺産の登録審査を担う国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関がJR東日本に対し、東京都港区の高輪ゲートウェイ駅周辺で出土した鉄道遺構「高輪築堤」の解体中断を求める文書を送ったことが18日分かった。岸田文雄首相や末松信介文部科学相らには、保存へ向け最大限努力するよう呼び掛けている。
文書は1月28日付で、国際記念物遺跡会議(イコモス)が送った。築堤について「保存状態が非常に良く、国内的にも国際的にも非常に意義深い」と評価。JR東には解体を中断した上で、高輪ゲートウェイ駅周辺で進む再開発計画を見直し、残る部分を全面的に保存するよう求めた。