2022.02.18 08:33
白い妖精セリバオウレン 高知県香美市の甫喜ケ峰山麓
こけむした木株のそばで、凜としたたたずまいを見せるセリバオウレン(香美市土佐山田町平山)
本州や四国の低山に分布。根際の葉がセリに似ていることから名が付いたともいわれ、胃や腸の薬として古くから重宝されてきたという。
林内の落ち葉の間、こけむした木株のそばに、指先ほどの白い花が点々と群生。地面から伸びる花茎は10センチほどながら、凜(りん)としたたたずまいを見せている。
例年は節分の時季に頭をもたげるが、今年は今週に入ってからとやや遅めで、見頃は今月いっぱい続きそう。“林床の妖精”と称されるバイカオウレンも近くに群生し、しばらくは共演も楽しめそうだ。(横田宰成)