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2022.02.18 08:38

迫る限界、集落あえぐ 高知県内 実効性ある施策を渇望

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昨夏に倒壊したという空き家の納屋を見つめる山中孝幸さん。集落には屋根に穴が開いた家や崩れた家がいくつもある(仁淀川町岩柄)

昨夏に倒壊したという空き家の納屋を見つめる山中孝幸さん。集落には屋根に穴が開いた家や崩れた家がいくつもある(仁淀川町岩柄)

 10年ぶりに県が行った集落実態調査で、中山間を覆う閉塞(へいそく)感が改めて浮かび上がった。集落活動センターを軸に活気を取り戻す地域がある半面、少数の高齢者ばかりとなった集落からは「限界は近い」との諦めも。長引く新型コロナウイルス禍も相まって、存続の危機は一段と高まっている。

▽どこまで持つか
 「ここはもう、心肺停止状態。栄養剤を入れて、生きながらえゆうようなもん」

 吾川郡仁淀川町の岩柄集落で、区長の山中孝幸さん(68)がつぶやく。住人9人中、4人は80、90代。独居生活を送る池畠千佐子さん(91)は「炊事や洗濯はできゆうけんど、人がだんだん減って…。何年ここにおれるろうか」という。

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