2022.02.16 18:22
御嶽山噴火訴訟、7月に判決 長野地裁支部で結審
御嶽山噴火訴訟で長野地裁松本支部に向かう原告ら=16日午後、長野県松本市
長野、岐阜両県にまたがる御嶽山で死者58人、行方不明者5人を出した2014年9月27日の噴火災害で、気象庁が噴火警戒レベルの引き上げを怠ったなどとして遺族らが、国と長野県を相手に損害賠償を求めた訴訟が16日、長野地裁松本支部で結審した。判決は7月13日。
口頭弁論で原告側は「(国と県は)戦後最悪の噴火災害に真摯に向き合う責務を負っている。歴史の評価に耐えうる判断を切に望む」と述べた。
国側はこれまで、地震の回数などの基準は目安であり、地震の振幅の小ささなども含めた総合的な判断の上で噴火警戒レベルを据え置いたなどと反論している。