2022.02.16 08:50
自動車労使が交渉開始 水準引き上げ要求目立つ
自動車大手の労働組合は16日、2022年春闘の要求書を経営側に提出し、労使交渉が始まった。ホンダや三菱自動車の労組が基本給を底上げするベースアップ(ベア)を2年ぶりに要求し、日産自動車の労組は前年に比べ要求を増額。新型コロナウイルス禍からの業績回復を反映し、水準の引き上げが目立つ。ただ長引く半導体不足などは懸念材料だ。
トヨタ自動車労働組合は、全組合員平均で月9200円の賃上げに満額回答だった前年とほぼ同水準を求めた。ベアを含むかどうかは非開示としている。今年から全組合員平均を基準にした賃上げ要求をやめ、代わりに職種や職位ごとの標準的な賃上げ額を示した。