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2022.02.15 08:33

道の駅「大山」2月末で休業 指定管理者のJA高知県撤退...安芸市は観光協に後継要請

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一時休業することが決まった道の駅「大山」(安芸市下山)

一時休業することが決まった道の駅「大山」(安芸市下山)

 高知県安芸市下山の道の駅「大山」が、2月末で一時休業することが14日までに分かった。指定管理者のJA高知県が撤退するためで、市は市観光協会に運営の後継を要請しており、施設を改修した上で秋以降の営業再開を目指している。休業中も駐車場、トイレ、自動販売機は利用できる。

 「大山」は1998年、国道55号沿いに開業し、JA高知県(旧JA土佐あき)が地場産品の販売や飲食店の営業を行ってきた。しかし2015年、山側に大山道路が開通して国道が移ると、道の駅が面する旧道の交通量は大幅に減少した。

 18年に飲食スペースを増設し、てこ入れを図ったが、赤字が続いていたという。新型コロナウイルスの影響も受け、JA高知県は昨年7月、市に撤退を申し入れた。

 同JA安芸地区本部の川竹寿栄常務(61)は「農業に直接関わる部分に経営資源を集中するべきだと判断した。市の援助を受けて運営してきたが、結果を残せず撤退することになり、申し訳ない」と話す。

 市は昨秋、市観光協会に指定管理者の後継を要請して協議を進めており、同協会は2月中に受諾するかを決める。受諾して同市議会3月定例会で可決されれば、4月から指定管理者となる。

 「大山」の施設は老朽化で雨漏りなどの不具合があり、市は22年度予算に改修工事費などを計上する予定。新型コロナ感染対策の自動ドア設置や駐車場の再舗装なども行うという。

 横山幾夫市長は「利用者には迷惑を掛け、申し訳ない。『大山』はにぎわい創出のためにも必要な施設。今後、周辺の観光資源も一体として整備を進め、誘客を図りたい」と話している。(森部智成)

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