2022.02.14 20:14
上場77地銀、9割が増益 21年4~12月、倒産減少で
東京証券取引所などに上場する地方銀行・グループ77社の2021年4~12月期決算が14日出そろった。黒字転換した2社を含め、全体の9割に当たる70社の純利益が前年同期から増えた。コロナ禍に対応した政府の資金繰り支援策で倒産が減り、貸し倒れに備えて積み立てる「与信関係費用」が減ったことなどが要因だ。ただオミクロン株急拡大の影響は反映されておらず、先行きは楽観できない。
SBI証券によると、77社の純利益の合計は前年同期から約1900億円増の約7800億円だった。
東京商工リサーチによると、昨年の企業倒産(負債額1千万円以上)は57年ぶりの少なさだった。