2022.02.14 17:25
1票格差、東京高裁2件目も合憲 昨年衆院選、想定外の人口流入
記者会見する山口邦明弁護士(左)=14日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
「1票の格差」が最大2・08倍だった昨年10月の衆院選は、法の下の平等を定めた憲法に反するとして、山口邦明弁護士のグループが選挙無効(やり直し)を求めた訴訟の判決で、東京高裁は14日、「合憲」と判断し、請求を棄却した。東京高裁では、升永英俊弁護士のグループも同様の訴訟を起こし、2日に「合憲」とする判決が出た。
小出邦夫裁判長は、計23選挙区で格差が2倍を超えた点を「憲法が定める投票価値の平等の趣旨に沿わない状態だったとの評価も十分考えられる」と指摘したが、原因は都市部への想定外の人口流入で「正確な予想は困難だった」と分析した。