2022.02.10 16:23
企業純利益、コロナ前に回復 消費の復調顕著、賃金増に注目
東京証券取引所第1部に上場する3月期決算企業の2021年4~12月期の純利益合計額が、新型コロナまん延直前の19年4~12月期の水準を上回ったことが10日、分かった。売上高もほぼ同規模まで回復。感染拡大が一時落ち着いて消費の復調が顕著だったほか、半導体不足による生産影響の軽減が寄与した。物価上昇が顕著になる中、堅調な業績が賃金上昇につながるかどうかが注目される。
SMBC日興証券が9日までに決算発表した1100社余りの業績結果を集計した。回復度合いは業種ごとにまだら模様だ。足元ではコロナ変異株による感染者数が増加しており、業績先行きには不透明感も漂う。