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2022.02.10 08:34

火災多い季節…まちの消火器大丈夫? 高知市火災で空っぽの事態 定期的に状態確認を

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火災後に取り換えた消火器を持つ徳川博康さん(高知市佐々木町)

火災後に取り換えた消火器を持つ徳川博康さん(高知市佐々木町)

 ストーブなどで火を扱う機会が多く、火災が増えるこの季節。初期消火には消火器が有効だが、いざというときに使えなければ意味がない。身近にある消火器が使えるか確認してますか?

 今月2日午後4時ごろ、高知市佐々木町の民家から出火し、木造2階建てを全焼する火事があった。

 近くに住む徳川博康さん(81)は出火直後、初期消火に当たった。まず、自主防災会で設置した消火器を噴射。すぐさま2本目に手を伸ばしたが、「持ち上げたら軽くて…」。中身が空っぽだったのだ。

 一昨年のこと。佐々木団地町内会が購入し、道路沿いの格納箱に保管していた消火器1本が、何者かに噴射されるいたずらがあった。住民側は警察には届けず、空の消火器をそのまま格納庫に戻してしまったという。

 同団地の町内会長で自主防災組織の会長も兼ねる片岡栄彦(しげひこ)さん(78)は「買い替えを先延ばしにしてしまった」と悔しがる。3月末までに地域にある消火器24本の期限や状態を確認し、取り換える予定だ。

 消火器の使用期限はおおむね5~10年。同市消防局は「使用期限が過ぎると、中の圧力が下がり使えなくなることもある。定期的な状態の確認が必要」と呼び掛けている。

 市消防局によると、今年に入って同市内で17件の火災が発生(9日正午現在)。1人が死亡、4人が負傷している。(坂本出)

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