2022.02.08 07:20
米、対日鉄鋼関税の一部免除へ 中ロにらみ協調優先
レモンド商務長官(AP=共同)
日米両政府は8日、米国が日本から輸入する鉄鋼に課している追加関税について一部を免除し、無関税の輸入枠を導入すると発表した。輸入枠は年間125万トンで、4月1日から設定する。同様に追加関税を課しているアルミニウムは、現行制度を継続する。
日本は追加関税の撤廃を求めていたが、国内産業を保護したい米国は応じず、無関税枠導入で歩み寄った。日米は中国との対立に加え、ウクライナを巡ってロシアとの関係も緊迫しており、協調関係の強化を優先したとみられる。
レモンド米商務長官は「中国の不公正な貿易慣行と戦い、世界中の同盟国との関係再構築に役立つ」との声明を発表した。