2022.02.07 15:46
衆院選、札幌高裁も「違憲状態」 21年、1票の格差で
衆院選の「1票の格差」訴訟の判決で、札幌高裁に向かう原告側弁護士ら=7日午後
1票の格差が最大2・08倍だった昨年の衆院選は投票価値の平等を求める憲法に反するとして、北海道の有権者が道内12選挙区の選挙無効を求めた訴訟の判決で、札幌高裁は7日、「違憲状態」と判断した。無効請求は棄却した。有権者側は上告する方針。
衆院選を巡り全国14の高裁・高裁支部に起こされた訴訟で判決は4件目。1日の高松高裁と3日の大阪高裁は違憲状態、2日の東京高裁は合憲と判断が分かれている。
長谷川裁判長は判決理由で、17年の衆院選(最大格差1・98倍)よりも大幅に格差が拡大したとして「国会に与えられた裁量権を考慮しても投票価値の平等の要求に反する」と述べた。