2022.02.05 21:02
製薬会社への無通告検査増 26道府県、監視強化進む
小林化工の本社=2021年12月、福井県あわら市
福井県あわら市の後発薬メーカー「小林化工」による睡眠導入剤成分混入問題を受け、厚生労働省が昨年、都道府県に製薬会社への監視態勢を強化するよう求める通知を出して以降、26道府県が無通告での立ち入り検査の回数を増やしたことが5日、共同通信の調査で分かった。一方で検査に当たる職員の数を増やした都道府県はゼロ。複数回答で「人員の確保」を課題に挙げたのは27府県に上った。
福井県が小林化工に業務停止命令を出してから9日で1年。新型コロナウイルス感染拡大が続く中、監視を強化した自治体は多い一方で、十分な態勢整備が進んでいない現状が浮き彫りになった。