2022.02.03 21:26
慶長奥州津波は超巨大級か 岩手県の痕跡調査から
岩手県野田村で見つかった慶長奥州津波の痕跡(矢印)=2014年7月(石沢尭史・東北大助教提供)
江戸時代初期の1611年に起きた慶長奥州(三陸)津波が、マグニチュード(M)9の超巨大地震だった2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の津波に匹敵するとの研究成果を、石沢尭史東北大助教(地質学)らの研究チームが3日発表した。岩手県内での調査に基づく内容。この津波や原因となった地震の規模については諸説あり、よく分かっていない。
巨大地震による津波は不規則に発生したとみられ、直近400年では何度も起きていた。石沢氏は「いつ来るか分からないと考えて、備えることが重要だ」と指摘する。
チームは、津波が運んだ砂などが地下に残っていないか、野田村で調査。