2022.02.03 14:51
大阪高裁も「違憲状態」 東京と判断分かれる
衆院選の「1票の格差」訴訟の判決で、大阪高裁に向かう原告側の升永英俊弁護士(右)ら=3日午後
「1票の格差」が最大2・08倍だった昨年10月の衆院選は、憲法が求める投票価値の平等に反するとして、弁護士グループが近畿6府県の全47選挙区の選挙無効を求めた訴訟の判決で、大阪高裁(太田晃詳裁判長)は3日、「違憲状態」と判断した。無効請求は棄却した。
昨年の衆院選を巡り全国14の高裁・高裁支部に起こされた訴訟で判決は3件目。1日の高松高裁判決は違憲状態、2日の東京高裁判決は合憲と判断が分かれていた。高裁段階の判決は3月9日までに出そろい、最高裁が統一判断を示す見通し。
最高裁は2009、12、14年の衆院選を3回連続で違憲状態と判断した。