2022.02.03 11:49
豪州沖でCO2貯留事業を検討 三菱商事と三井物産
大手商社の三菱商事と三井物産が、オーストラリア沖の海底で「CCS」と呼ばれる二酸化炭素(CO2)の回収貯留の事業化を検討していることが3日、関係者の話で分かった。CCSは脱炭素社会に向けた有力な技術として注目されており、設備の稼働は早ければ2030年ごろを見込む。将来的に、日本での排出分を受け入れる構想がある。
両社は現在、海底を詳しく調べる許可を取得するための準備中だ。事業は英石油大手BPやオーストラリアの資源大手と協力する見通しで、まず同国の工場から出るCO2などを受け入れの対象とする。投資額は事業の内容で変動するが、数千億円規模に上る可能性もある。