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2022.02.02 08:35

ゆず酢は高知発祥の食文化?伝統のユズ搾汁機17台を常設展示 高知県馬路村農協

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農家から提供されたユズの搾汁機。17台展示されている(馬路村の村農協「ゆずの森加工場」)

農家から提供されたユズの搾汁機。17台展示されている(馬路村の村農協「ゆずの森加工場」)

 ゆず酢の食文化をPRしようと、安芸郡馬路村の馬路村農協が「ゆずの森加工場」で搾汁機を常設展示している。農家から譲り受けた手動式や動力式の17台を並べており、ユズと共に歩む村の歴史の一断面を伝えている。

 同農協の東谷望史組合長(69)は県外での販促活動を通じ、ゆず酢が高知県発祥の食文化と確信。中芸5町村の旧魚梁瀬森林鉄道とユズの物語が日本遺産認定を受けたことと合わせて「ユズをもっとアピールする手はないか」と考え、搾汁機の収集・展示を思い立ったという。

 展示場は昨年11月、見学コースを設けている加工場の2階ロビーに開設。各農家が手間暇かけて作り、形や大きさもさまざまな木製搾り機が並ぶ。北川村島のユズ農家、川島博孝さん(83)が開発した「川島式円盤回転搾汁機」は電動で、ステンレス製の円盤の刃を回転させて搾る仕組み。時代につれて進化した器具が、農家の営みとユズ文化の奥深さを伝えている。

 同農協は家庭で使わなくなった搾汁機の提供を呼び掛けており、東谷組合長は「台数がもっと増えれば、ミュージアムを作ることも考えたい」と話している。(植村慎一郎)

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