2022.02.01 20:36
大量死の原因は新種ウイルス 真珠養殖のアコヤガイ被害で
水産研究・教育機構の水産技術研究所と愛媛県農林水産研究所は1日、真珠養殖に使うアコヤガイが2019年以降、同県など各地で相次いで大量死している問題で、新種のウイルスが原因と特定し、検出方法を確立したと発表した。さらに性質を詳しく調べ、防除技術の開発を進める。
両研究所によると、感染した貝と健康な貝の遺伝子を解析して比較し、新種のウイルスを特定。大量死が発生した海域のアコヤガイからもこのウイルスの遺伝子が検出された。研究結果は3月の学会で発表する予定。
愛媛県漁協などでつくる検討会が昨年3月、大量死の原因がウイルス感染症だと強く推定する報告をまとめていた。