2022.02.01 19:34
アホウドリのひな誕生 小笠原・聟島、孫世代は初
誕生が確認されたアホウドリのひな(矢印)=1月(山科鳥類研究所撮影)
山階鳥類研究所(千葉県)などは1日、国の特別天然記念物アホウドリの繁殖地にしようと計画している小笠原諸島・聟島でひな2羽が生まれたと発表した。うち1羽の父親は、同研究所などが伊豆諸島・鳥島から移送した個体の子で、孫世代に当たるひな誕生は初という。同研究所は「新たな繁殖地づくりに向けて大きな前進だ」としている。
小笠原諸島には、戦前まで数万羽が生息していたが、羽毛目当ての乱獲で1930年代に絶滅。残った繁殖地の伊豆諸島・鳥島は噴火の恐れがあるため、同研究所などが2008年以降、鳥島のひなを聟島に移送していた。