2022.01.31 19:06
福岡の男女死亡ひき逃げで無罪 「人はねた」と認識できず
2015年1月、福岡県宮若市の九州自動車道で、単独横転事故を起こし車外にいた男女がひかれて死亡した事故で、道交法違反(ひき逃げなど)の罪に問われた男性被告(53)=熊本県八代市=に、福岡地裁小倉支部(井野憲司裁判長)は31日、人をはねたとの認識までは認められないとして、無罪(求刑懲役10月)の判決を言い渡した。
判決は、暗闇の中、時速80~90キロで走行中に前の車が突然車線変更し、急に横転車との衝突回避を迫られた状況を踏まえ、ひき逃げの罪は成立しないと判断した。
福岡地検小倉支部は「判決を精査し、上級庁と協議の上で適正に対応する」とコメントした。