2022.01.31 18:00
TBSと遺族が和解 広島高裁、脳死臓器移植を取材
2017年5月に岡山大病院で実施された脳死肺移植手術を取材したTBSのテレビ番組で精神的苦痛を受けたとして、脳死判定を受けて肺を提供した男児=当時(1)=の両親がTBSや岡山大などに計1500万円の損害賠償を求めた訴訟は31日、広島高裁(横溝邦彦裁判長)の控訴審で和解が成立した。
昨年7月の広島地裁判決は両親側の請求を棄却。高裁は昨年12月に和解案を提示した。和解内容は非公表。母親は弁護士を通じ「何も申し上げることはありません」とコメント。TBS側は「番組制作に当たっては細心の配慮を行う」と述べた。
番組は医師に密着するもので17年7月に全国放送された。