2022.01.31 09:09
日銀、円急騰に強い危機感 緩和決定「今だ」と総裁、震災後
日本銀行本店
日銀は31日、2011年7~12月の金融政策決定会合の議事録を公表した。追加金融緩和を決めた8月4日の会合では、東日本大震災後の円相場の急騰が景気を腰折れさせかねないとの強い危機感を共有。政府が円売りドル買いの単独介入をする中、白川方明総裁は追加緩和について「今がそのタイミングだ」と語るなど緊迫したやりとりが明らかになった。
会合冒頭、白川総裁は出席者に「財務省が朝方から介入している」と説明。金融政策の運営方針を速やかに公表することが市場安定などのために重要だとして、4~5日の2日間の予定だった会合を1日に短縮することを提案して了承を得た。