2022.01.21 15:08
H3ロケットの発射、再延期 JAXA、期限は明言せず
H3ロケット1号機=2021年3月、鹿児島県の種子島宇宙センター
JAXAの山川理事長は21日の定例記者会見で、21年度に予定していた新型主力ロケット「H3」1号機の発射を再延期すると表明した。20年5月に不具合が見つかったエンジンの再設計中に新たな問題が見つかった。発射時期は未定。
オンラインで会見した山川理事長は「延期がいつまでになるかは明言できない」と話した。
H3はJAXAと三菱重工業が開発中の、使い捨て型の液体燃料ロケット。当初は20年度中の発射予定だったが、エンジン試験で燃焼室の内壁に複数の小さな穴が見つかった。推進剤をエンジンへと送り込むタービンの羽根にもひびが見つかり、いったん発射を1年間延期していた。