2022.01.19 08:34
絵金に魅せられた営業部長が提案! 芝居絵屏風4点を御朱印帳に 高知製本(高知市)が商品化
おどろおどろしく美しい、絵金の芝居絵屏風をデザインした御朱印帳
1964年創業の同社は、約10年前から御朱印帳を販売。約500種類の多様なデザインが好評で、坂本龍馬のデザインや土佐和紙を使ったものなど、高知ならではの商品も取り扱っている。
今回は、絵金に魅せられた同社営業部長の山中清志さん(45)が、香南市赤岡町の絵金蔵に商品化を提案。収蔵されている芝居絵屏風23点の中から、知名度が高い4点を選んだ。
仙台藩伊達家の内紛を脚色し、女の執念を描いた「伊達競阿国戯場 累(だてくらべおくにかぶき かさね)」、平家の武将、平維盛をかくまうすし屋一家の悲哀を描いた「義経千本桜 鮓屋(すしや)」など4種類。鮮やかな血赤、迫力あふれる苦悶(くもん)の表情が目を引く商品に仕上がった。
蛇腹式大判サイズで、税込み2千円。同社のインターネットサイトや絵金蔵で購入でき、売り上げの一部は絵屏風の保存、修理事業に寄付される。山中さんは「絵の背景やストーリーにも興味を深めてもらいたい」とPRしている。(小笠原舞香)