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2022.01.14 08:34

〈タイカレーうどん〉甘さの後 容赦ない辛さ ほっこり味めぐり(9)手打ちうどん藤家(高知市上町1丁目)

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後から来る辛さがくせになるタイカレーうどん。素揚げしたカボチャやシシトウが彩りを添える(写真はいずれも高知市上町1丁目の藤家)

後から来る辛さがくせになるタイカレーうどん。素揚げしたカボチャやシシトウが彩りを添える(写真はいずれも高知市上町1丁目の藤家)

 かけ、わかめ、きつねに天ぷら、月見にタイカレー…。ん? タイカレー? 高知市の升形商店街の一角にある「手打ちうどん藤家」。ここにクリーミーでピリリと辛い、刺激的な一品がある。

 もっちりとした麺に注がれるスープは緑色。スパイスなど10種以上の食材を練り込んだペーストを、鶏がらスープやココナツミルクなどで割っている。

 スープをすすると、ほんのりした甘さの後に、ガツンと容赦ない辛さが来る。「本格的なタイカレーの味」「時々無性に食べたくなる」とファンは多いが、店主の鈴木唯史さん(48)は「タイに行ったことも、タイ料理屋でカレーを食べたこともない」。

うどんにスープを注ぐ鈴木唯史さん

うどんにスープを注ぐ鈴木唯史さん

 というのも、レシピを考えたのは初代店主の故藤本拓さん。2004年の開業に当たり、「よそにない面白いものを」と作ったという。藤本さんの下で修業を積んだ鈴木さんが、今も当時のレシピのまま「ちょっととがった」味を守り続けている。

 タイカレーうどんを初めて注文する客には、こう尋ねる。「辛いけど大丈夫?」。実際、辛さは相当なもの。額から汗をだらだらと流したり、ひいひいふうふう言いながら食べたりする人も。

 そんなタイカレーうどん目当てに店を訪れる女性やカップルは少なくないそうで、鈴木さんは「スープを全部飲み干して器の底まで見えゆうと、うれしいね」とにっこり。

 やさしくも刺激的な一杯で温まりませんか。(報道部・浜田悠伽)

 【メモ】タイカレーうどんは800円。営業は午前11時~午後3時。月曜定休。高知市上町1丁目2の1。電話088・871・0820。

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